ラベンダーで心を癒す

ラベンダーはハーブの女王とも呼ばれ、古くから人々に重宝されてきた植物です。香りが良く、高いリラックス効果や鎮痛作用があるため、心を落ち着けたい時などに活躍してくれます。この記事では、ラベンダーの特徴や効能・効果、家庭でも簡単に実践できる取り入れ方を紹介します。毎日の生活にラベンダーを取り入れて、心と体を癒しましょう。

目次

ラベンダーの歴史

ラベンダーは、西暦1世紀の書物には既に記述があるなど、非常に歴史の長い植物です。古代ローマ時代には、香りが優れている点からラベンダーは高額で取引されていました。

その他、古代アラブでは髪の艶を出すために、古代エジプトではミイラ作りのためにラベンダーの油を利用するなど、人々からさまざまな用いられ方をした歴史を持っています。

ラベンダーは香りが強い植物です。ハーブに分類されますが、花のようなフローラルな香りを楽しめるのが大きな魅力と言えるでしょう。落ち着きと清潔感があり、ハーブ特有の土のような香りも感じられます。長きにわたり愛されてきた香りは、現在も変わらず人を心地良い気分にさせてくれます。

ラベンダーの効果

<リラックス効果>
ラベンダーの香りには、副交感神経を優位にする効果があると考えられているため、体と心の緊張を和らげてリラックスした状態にしてくれます。ストレスが溜まっている時や精神的に憂鬱な時は、心や体が緊張している状態です。ラベンダーの香りが自律神経と心を安定させ、穏やかな状態にしてくれるでしょう。

<鎮痛作用>
ラベンダーの香りの成分には、酢酸リナリルというものが含まれています。この酢酸リナリルの効果は鎮痛作用。香りを嗅ぐことで心を落ち着かせるセロトニンが分泌されるので、キズや胃の痛み、生理痛などを和らげる効果が期待できるでしょう。

<殺菌・抗菌・抗ウイルス作用>
ラベンダーには、殺菌・抗菌作用があるため、古代ローマ時代から、既に入浴剤として重宝されていたと伝えられてきました。また、抗ウイルス作用や虫よけ効果も期待できます。

ラベンダーの香りを生活に取り入れる方法

ラベンダーは、ハーブやアロマ初心者の方でも取り入れやすい植物です。日常にラベンダーの香りを取り入れて、リラックスできる空間を作ってみてはいかがでしょうか。ここでは、ラベンダーの香りを取り入れる方法を紹介します。

ラベンダーをハーブティーにして、味と香りを満喫する取り入れ方です。用意するのは、ラベンダーのハーブとお湯のみ。ハーブの量はお湯300ccに対して、ティースプーンに2杯程度が適量です。他のハーブや紅茶とブレンドしても飲めるので、気分に合わせた飲み方を楽しんでみてください。

また、ハーブティーは、水溶性の成分を抽出するため、6時間ほどで尿として体外へ排出されてしまいます。そのためハーブの効果を得たい場合は、1日3~4回に分けて飲むと良いでしょう。

ラベンダーはドライフラワーにしても香りが強く残るので、ポプリやサシェとして利用するのもおすすめ。ドライフラワーはラベンダーを1週間ほど吊るして乾燥させれば、簡単に完成します。茎から花を取って、瓶や袋に詰めておくだけで香りを楽しめる手軽な取り入れ方です。

ハーバルバスとは、ハーブの成分が溶け出したお湯に浸かることで、有効成分を肌から吸収できる入浴方法です。特にぬるめのお湯で行う半身浴は、体への負担が少なくハーブの香りとエキスの効果をしっかりと堪能できます。やり方は、ドライハーブを1回分5~20gを目安に小袋やパックに詰め湯船に入れるだけです。

また、ハーブティーを入れるようにポットに入れ、10~15分置いて抽出したエキスを入浴剤の代わりに使う方法もあります。抽出後の袋やパックも湯船に入れましょう。

ラベンダーはリラックス効果や鎮痛作用が特徴的。ストレスを感じた時や安眠したい時にラベンダーの香りに包まれると、気持ちが落ち着きますよ。取り入れ方もさまざまなので、ぜひ自分に合った方法でラベンダーの香りを日常に加えてみてください。

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