「拡大解釈と過小評価」の思考になると、自分が失敗してしまった事や、短所などのネガティブな面を必要以上に大きく捉えてしまいます、逆に成功した喜ばしい出来事や、長所などのプラス面に対しては極端に小さく評価してしまいます。
ですが、他人に対しての評価は自分とは反対にプラス面をさらに大きく、マイナス面は小さく捉えます。具体的な例を見てみましょう。
もしかしたらあなたの心にも、少しでも共感を感じる部分があるのではないでしょうか。
1. 拡大解釈の例
拡大解釈の具体的な例は、
– 「こんな単純なミスをするなんて。私はダメな人間だ、きっといつかクビになる」
– 「約束の時間に遅れてしまった、これですべての信用を失ってしまった。もう終わりだ」
– 「2キロ太った、だからきっと私は彼にフラれる」
このように、自分の弱点やミスばかりを大きく捉えてしまい、自分を否定的に評価してしまうのです。
2. 過小評価の例
一方、過小評価の思考では、
– 「私の頑張りなんて、他の人に比べたら大したことはない。」
– 「あの人に比べたら私なんて役に立つ存在じゃない」
– 「この成功はたまたまで、こんなの大したことじゃない。」
自分の実績や強みを過小評価し、他人と自分を比べて自己評価を低くしてしまうことがあります。
3.「拡大解釈と過小評価」を軽減する方法
「拡大解釈と過小評価」を改善し前向きな考え方を育むためには、まずは物事をありのままに見ていない自分に気づくこと。そうすることで自分の目で現実を正しく捉えることが出来るようになっていきます。
そして自分に対しても他人に対しても、公平で優しい評価をすることで安定した心を保つことができます。
例えば、自分の大切な人が失敗をしていた時に「すべてが終わりだ」と思って落ち込んでいたとします。そんな時あなたはその人へ何と声を掛けるでしょうか?
おそらく、「考えすぎだよ」とか「そんなことでは全てが終わりにならないよ」、「大きな問題じゃないから大丈夫だよ」と冷静に優しい声をかけるのではないでしょうか?
そのように自分に対しても公平で優しい評価をすることを心がけることが大切です。
まとめ
「拡大解釈と過小評価」は誰もが経験する思考パターンですが、その影響を軽減することは可能です。自分を客観的に見つめ、自己評価のバランスを整えることで、ストレスを軽減し、前向きな考え方を育むことができるのです。
そして他人に優しくするように自分にも優しくすることを許してみてください。他人の魅力が輝いて見えるのように、あなたの持っている魅力も輝いていますよ。
コメント