女性の美と健康にかかわる、大切な女性ホルモンについて知ろう

私たちの体内にはさまざまなホルモンが存在していますが、その中でも女性の健康や美容に大きな影響を与えるのが、卵巣から分泌される女性ホルモンです。今回はその女性ホルモンの種類やケアの仕方などについてご紹介します。

女性ホルモンを理解することには美容や健康を保つヒントが多くありますのでぜひご覧になってください。

目次

1.女性らしさと美しさの秘訣~エストロゲン~

女性ホルモンには「エストロゲン」「プロゲステロン」の2種類が存在します。月経のある女性の心と身体の状態は、これらのホルモンの影響を受け、約1カ月の周期(=月経周期)で変動するものです。

エストロゲンには、代謝アップや精神状態の安定化、肌の潤いやツヤを守る……といった、女性にとってうれしい作用がたくさんあるので、エストロゲンが増えていく卵胞期は「心身ともに好調」でいられる時期です。

エストロゲンは女性らしさをつくるホルモンで、成長とともに分泌量が増え、生殖器官を発育、維持させる働きをもっています。女性らしい丸みのある体形をつくったり、肌を美しくしたりする作用もあるホルモンです。

2.新しい命を育む力~プロゲステロン~

プロゲステロンは排卵直後から分泌量が増える、妊娠の準備のためのホルモンとも言えます。基礎体温を上げ、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を安定させ、乳腺を発達させる働きもあります。


妊娠が成立しなければ、排卵の1週間後くらいからプロゲステロンは減り始めます。さらに1週間くらい経つと、妊娠のために厚くなっていた子宮内膜がはがれる「月経」が始まります。

プロゲステロンは妊娠をサポートするために不可欠なホルモンです。受精卵の着床を準備したり、基礎体温を上昇させたりする働きがあります。新しい命を育むプロセスを助ける大切な存在なのです。

3.年齢とともに変化する女性ホルモン

エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンのうち、特に美と健康に影響を与えるのはエストロゲンです。しかし、年齢とともにエストロゲンの分泌量は変化します。

20代後半から30代前半にピークを迎え、その後は徐々に分泌量が減少します。特に45歳から55歳の閉経前後には分泌量が急激に減少し、それに伴ってイライラしたり、気分が沈んだり、ほてったりといった更年期の症状が現れることがあります。

4.女性ホルモンをコントロールする方法

女性ホルモンは年齢だけでなく、生活環境にも影響されます。加齢によるホルモンの変化は避けられませんが、生活習慣を整えることで変化の影響を和らげることが可能です。以下の方法を試してみましょう。

ストレスを軽減する

ストレスは女性ホルモンの分泌をコントロールする視床下部に悪影響を及ぼすことがあります。アロマテラピーを取り入れてリラックスしたり、趣味に時間を割いたりして、ストレスを軽減しましょう。

バランスの取れた食事

健康的な食事は女性ホルモンのバランスに影響を与えます。野菜、肉、魚をバランスよく摂取し、女性ホルモンと同様の働きを持つ大豆製品も食事に取り入れることを検討しましょう。

質の良い睡眠を確保

十分な睡眠は女性ホルモンのバランスを保つために重要です。快適な寝具やリラックスした環境を整えて、質の良い睡眠を心がけましょう。

まとめ

女性ホルモンは私たちの美と健康に深く関わる要素です。年齢に合わせて、自分の体に合ったケアを行いながら、輝く女性らしさを保ちましょう。

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